感染症
感染症
外陰腟カンジダは、常在真菌であるカンジダ菌の繁殖によって起きる性器の炎症のことを指します。
外陰部掻痒感、悪臭を伴う白色のおりもの(ヨーグルト状、酒かす状)が増える、発赤などの症状が特徴です。
カンジダは普段から粘膜や皮膚に存在する常在菌です。通常は症状は出ませんが、免疫力低下などがきっかけとなり、カンジダが異常に増殖すると発症します。カンジダが増殖するきっかけとなるのは、体調不良、ストレス、疲労、妊娠、糖尿病やがんなどの病気、薬(抗生物質やステロイドなど)などです。また、生理前後にも増殖しやすくなります。
ウイルス性(単純ヘルペスウイルス)の性行為感染症です。外性器に小さな水泡(水ぶくれ)ができ、それが破れると潰瘍が多発し、それが2週間ほど続いた後になくなります。
初発は、潰瘍は左右対称にできるのが特徴で、局所にはっきりした病変が無い時でも性器からウイルスを排出してしまい、パートナーに感染する可能性があります。ウイルスは神経節という体の奥に潜むため、治ったあとも免疫が低下したときに再発することがあります。
症状
感染後、2日~7日間の潜伏期間のあとに、外性器に水泡(水ぶくれ)ができ、痛み・発熱の症状が出てきます。ひどくなると、排尿時に激しい痛みを伴い、排尿が出来なくなることもあります。また、太腿の付け根のリンパ腺が腫れたり、高熱が出ることもあります。
検査・診断
原則的にヘルペスの診断は、水疱や性器の状態の診察により行います。また当院では10分程で診断できる検査キットをご準備しております。
治療
治療は抗ウィルス剤の内服で、1~2週間で治ります。
クラミジアとは日本で最も多い性行為感染症(STD)で、クラミジア・トラコマチスという細菌によって起こります。特に10代後半から20代にかけての感染者が多いことが特徴です。性行為によって女性の子宮頸管や男性の尿道、喉の粘膜などに感染するケースが多いです。女性は症状が出にくいことが多く、約80%が無症状であるため自覚しにくいことも特徴です。
そのため感染に気づかずにいるとパートナーにうつしてしまう可能性もあるほか、感染が長期化すると不妊症や流産、子宮外妊娠などの原因にもなります。
| 症状 | 性器 | 水溶性のおりものが出ることがありますが、自覚症状が乏しく、知らないうちにパートナーに感染させているため急増しています。長期間放置すると、卵管炎・不妊症の原因になりえます。 |
|---|---|---|
| 咽頭 (のど) |
のどの腫れや痛み、発熱や咳などの風邪に似た症状がありますが、無症状なことも少なくありません。放置すると、咽頭炎や扁桃腺炎を発症します。性器クラミジア感染者の10~20%は、咽頭クラミジアにも感染していると言われています。 |
検査・診断
性器の検査は腟や子宮の入り口のおりものを採取して検査します。咽頭(のど)の検査は、10~20秒ガラガラうがいをします。そのうがい液を検査に出します。
治療
抗菌剤を服用し、治療します。パートナーに感染させる、あるいはパートナー間で感染させ合う(ピンポン感染)恐れがあるため、治療が終了するまでは性交を控え、パートナーも同時に泌尿器科で検査・治療を受けることが重要です。他の病院などで検査をして「陽性」だった場合も当院で治療可能です。その場合は、必ず検査結果を持参してください。
淋病(淋菌感染症)は、淋菌という細菌による性感染症のことを指します。
男性の患者様は症状が出ますが、女性の患者様の症状が出にくいことも特徴です。
男性では主に尿道に、女性では子宮頸管に感染します。また、オーラルセックスを介して、咽頭に感染することもあれば、手指を介して直腸や眼にも感染することがあります。女性の感染者のうち、約8割の方は無症状です。症状が出る場合は、排尿痛、不正出血、下腹部痛、おりものが増えるなどの症状が挙げられます。感染の自覚がないことが多いため、気付かないうちに男性に移してしまうことがあります。
梅毒とは、梅毒トレポネーマと呼ばれる細菌に感染することによって引き起こされる病気です。性行為により感染することが多く、日本では患者様が増えていることが問題となっています。
原因
梅毒は、梅毒トレポネーマと呼ばれる病原体に感染することが原因で発症する病気です。
梅毒トレポネーマは感染者の血液や体液に含まれており、それらが粘膜や皮膚から体内に入り込むことによって感染します。梅毒トレポネーマは酸素が十分に存在する環境の中では生存することができないため、主な感染経路は粘膜同士の接触のある性行為など限られた感染経路のみとされています。また、梅毒はほかの性感染症にかかっていると感染しやすいことが知られています。
症状
梅毒は、発症してから経時的にさまざまな症状が現れるのが大きな特徴の病気です。梅毒の病気の進行は3段階に表され、時間の経過に伴い症状が徐々に進行していきます。また、症状が現れたり、自然に消えたりを繰り返すこともあります。
| 第Ⅰ期梅毒 (感染〜約3週間) |
梅毒トレポネーマに感染してから3週間ほどの潜伏期間を経て、感染が生じた粘膜や皮膚に硬いイボのような皮疹が生じます。これらは“初期硬結”や“硬性下疳”とよばれます。多くは外陰部の目につきにくい部位にできますが、痛みやかゆみなどを伴わないため発症に気付かないケースも多々あります。また治療をしなくても3週間ほどで症状が消えてしまいます。 |
|---|---|
| 第Ⅱ期梅毒 (感染〜数ヶ月) |
第I期梅毒の症状が改善して数ヶ月ほど経過した後に、外陰部を中心に全身の皮疹や脱毛など皮膚症状が現れます。特徴的な症状は手のひらや足のひら、全身に現れる発疹です。これらの症状も痛みやかゆみを伴わないことが多く、治療をしなくても数週間〜数ヶ月で症状が消えてしまいます。I期とII期では梅毒の感染力が高い時期です。 |
| 第Ⅲ期梅毒 (感染〜数年、数十年) |
第Ⅱ期の症状がおさまると、数年~数十年は何も症状がない状態が続きます。多くはそのまま体内に“潜伏”した状態で一生を終えます。約30%では再び症状が現れることがあります。 治療をしないでいると、無症状のまま症状が進行し、やがて心臓や神経にも異常が現れるようになります。症状の程度はさまざまであり”ゴム腫”と呼ばれる軟らかい腫瘍が皮膚や肝臓、骨などにできるのみのこともあれば、心臓や神経(脳・脊髄)にダメージが生じて命に関わる重篤な状態に陥ることもあります。ただし、梅毒は感染してから3週間ほど経過しない検査が陽性になりません。 感染が疑われる性行為をした場合にも、適切な時期に検査を受けることが大切です。 |
梅毒は、ペニシリン系の抗菌薬による治療が行われます。
梅毒は性的接触による感染力が高く、症状が現れていない時期でも気付かず、感染を広める可能性もあります。
近年梅毒感染が急増しています。梅毒に感染したかどうかは検査をしてみないと分かりません。
気になることがある場合には検査を受けることが大切です。お気軽にご相談ください。
尖圭コンジローマは、性行為によって外陰部などにヒトパピローマウイルス(HPV)6型や11型が感染することによって引き起こされる、性感染症の一種です。発症すると、外陰部を中心に鶏のトサカのような淡紅色~褐色のイボが形成されます。
通常は特徴的なイボを目視で診察することで診断となります。
女性の場合、子宮頸管や子宮口の状態を確認するために拡大鏡などを用いてイボができていないか確認する検査を行うこともあります。治療はイボに対して軟膏を塗ったり、イボを焼く治療などが行われます。
コンジローマは再発を繰り返しやすいのが特徴の1つです。
当院ではCO2レーザーによる焼灼術を行っております。他院で軟膏の治療でもなかなか治らない、また軟膏で肌が荒れてしまう場合は焼灼術が有用です。外陰部にできものが出来るなど、気になる症状があればお気軽にご相談ください。
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